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總持寺は、元亨元年(1321)に瑩山禅師が開き、永平寺と並ぶ曹洞宗の修行寺として栄えてきました。その後、明治31年(1898)の大火で多くを焼失し、本山は神奈川県の鶴見へと移されました。現在では、祖院として、大本山のおもかげをしのばせる幽玄な寺院となっています。
焼失を免れた経蔵、伝燈院、慈雲閣などが境内にたたずみ、また、七堂伽藍も再建され、威厳と風格を今に伝えています。
能登における真宗の最古、最大の寺院です。現存する本堂は、寛政4年(1792)に再建立されたものですが、寺の開山はさらに遡るといわれています。本堂を包み込む見事な茅葺屋根は、全国でも三指に入るほどの大きさ。
そのやさしい風合いは、古刹の静寂のなかにもどこか、ぬくもりを感じさせてくれます。総けやきの山門や苔むした石段が、古寺の風情をさらに引き立てます。